2017年6月6日から11日にかけ、東京日本橋のギャラリーにて「浄瑠璃寺と当尾の里の写真展」を開催します。
浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会(発起人:般若寺住職 工藤良任〈代表〉、浄瑠璃寺住職 佐伯功勝、弥勒の道プロジェクト 遠藤千尋)は、2017年6月6日から11日にかけ、東京日本橋のギャラリーにて「浄瑠璃寺と当尾の里の写真展」を開催します。この展覧会が、首都圏のみなさまに、浄瑠璃寺と当尾の里ならではの、ひっそりとした山里の風情を感じていただく機会となれば幸いです。
1958年生。1981年3月龍谷大学法学部卒。1983年4月京都府加茂町役場に就職。1992年3月同役場退職後フリーとなりアジアの仏教圏を中心に取材の旅を続け、現在に至る。1995年「ビルマの少年僧」にて第20回JPS展金賞(日本写真家協会)。1996~00年第42~46回日本写真文化協会全国写真展入選(日本写真文化協会)。1997年「磨崖仏の世紀」にてフォトコンテスト《古代》特別賞(島根県並河萬里写真財団)。2002年龍谷奨励賞。2005年日本写真学会東陽賞など。
当尾の里は京都府の最南端、現在の木津川市の南東部、奈良県との境に位置します。この地域は古くから奈良(南都)仏教の聖地として多くの寺院が建立され、石仏が点在する信仰の地でもあります。
中でも奈良県側を含む府県境付近は“小田原別所”と呼ばれ、現在も残る浄瑠璃寺と岩船寺をはじめとして、その中間にあった隋願寺、奈良県側の中川寺、鳴川寺等、比較的規模の大きな寺院が集中した場所でもあります。
浄瑠璃寺は湧水をたたえる苑池を中心に、東側に薬師如来を祀る三重塔、西側に九体の阿弥陀如来を祀る本堂が向かい合う形で配置されています。
そこから岩船寺までの山道には石仏・磨崖仏が各所に祀られています。その中でも岩船寺近くの“笑い仏”と呼ばれる阿弥陀三尊は鎌倉時代より道行く人々に微笑みを向け続ける当尾の里のシンボルと言える仏さまです。
また当尾の里でも高所に位置する岩船寺は弘法大師空海の甥である知泉が建てた報恩院が源流とされ、天慶九年(九四六)造立の丈六の阿弥陀如来を本尊とする山寺の風情豊かな寺院です。
大和の文化が色濃く残る山城の端にある寺院と山里の雰囲気を味わっていただければ幸いです。
浄瑠璃寺 住職 佐伯功勝
© 浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会
浄瑠璃寺南に奈良市ゴミ焼却場を建設する現計画を撤回するよう求める署名の情報を発信しています。