2025年1月28日(火)浄瑠璃寺南のエリアが再び候補地に
事務局の絞り込みでは除外された浄瑠璃寺南のエリアが田中副委員長の異議申し立てにより候補地に追加されました。
- (2025年1月29日(水) 午前0時1分31秒 更新)
第68回奈良市クリーンセンター建設計画策定委員会
選定条件を緩和し浄瑠璃寺南を追加
2025年1月28日午後5時より、第68回奈良市クリーンセンター建設計画策定委員会が開かれました。前回の議論を踏まえ事務局が候補地を絞り込んだところ、浄瑠璃寺南のエリアはゴミ収集運搬コストが現行の1.2倍以上に該当したため候補地に残りませんでした。ところが田中副委員長がこれに異議を申し立てたため、浄瑠璃寺南のエリアも候補地に追加される結果となりました。
田中副委員長の異議申し立ての要旨は以下の通りです。田中副委員長はかなり長い時間をかけて、以前最終候補地となった浄瑠璃寺南のエリアも候補地に加えるよう強く主張しました。
- 候補地を絞りすぎだ。
- 以前の候補地選定で最終候補となった良い場所を収集運搬コスト1.2倍をわずかに超えただけで候補地から外すと疑念をもたれかねない。
- 学校等から300m以遠に比べ収集運搬コスト1.2倍以内という数値に根拠はない。
- 中ノ川町の候補地も入ると思ったから前回意見を言わなかった。前回は資料が不十分だった。
- 概ね1.2倍以下として1.3倍以下の候補地を加えたとしても増える候補地は2箇所程度のはずだから、追加しても大差ない。
これに対し仲川市長が参考値として、令和四年度の実績で年間20億円の収集運搬コストがかかっていることからすると、0.1倍でも毎年2億円のコスト増となり稼働予定期間の30年では総額60億円のコスト増となる旨指摘しました。しかし田中副委員長が例えば0.02倍程度ならもっと差は少なくなると食い下がり、結局田中副委員長の意見が採用されました。
前回は収集運搬コスト1.2倍以内という条件に同意しながら、自身の思うところが候補に入らないと判明した途端、後出しで条件に異議を唱える田中氏の選定姿勢には偏りを感じます。到底副委員長にふさわしい態度とは思われません。
以前の計画策定員会では、東部地域への渋滞回避のために、現行のゴミ焼却場を中継施設としてゴミを一時保管し夜中に大きなトラックで中ノ川町の山の上に運ぶという計画が話し合われ、議論が行き詰まっていました。合理的な理由があり一度断念された候補地であるということが全く議論されないのは不自然です。
閉会後のインタビューで中川委員長が、奈良市クリーンセンター建設計画策定委員会として答申する最終候補地が一カ所ではなく複数となる可能性に言及し、個人的な考えと断りつつ、複数答申して議会が選ぶというのが良いのではないかと答えていました。
一カ所にせよ複数にせよ、浄瑠璃寺裏のエリアが再び最終候補地に残る可能性があることを当会では深刻に受け止めています。年度内に臨時会を開く可能性もあることから、年度が変わって早々に最終候補地が絞り込まれるとも考えられます。
皆様におかれましても今後も奈良市の動向をご注視ください。
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